再生水と化学物質
再生水と大腸菌・ウイルス
再生水の管理体制


食の安心・安全が叫ばれている現在、再生水においてもその安全性をしっかりと確保し、皆さんに安心して使ってもらう必要があります。 いくら再生水が高い技術を利用して作られていると言っても、やはり下水処理水から出来ているとなると、市民の皆さんが不安に感じることも多いでしょう。 ここでは、皆さんからお聞きした不安をもとに、再生水の安全性についてご説明します。


市民の多くの方が不安に感じるもののひとつに、再生水に体に悪い化学物質が含まれているのでは?という不安があります。 誰でも目に見えないものに対する不安はあるものです。 そこで、実際に糸満市再生水の水質を、湧水や水道水と比較してみました。 その結果、糸満市の再生水は、農業使用にあたりヒトの健康に害を及ぼす程の有害な物質は含まれていないことが実証されました。 糸満市再生水水質比較表(PDF)

さらに、糸満市再生水は、Global-GAP(G-GAP)で認められた基準の水です。 GAPとは、安全で品質の良い食品だけが取得できる世界的な認証であり、ロンドンオリンピックでは GAP認証野菜でないと提供できないという決まりがあった程、厳しい基準です。 糸満市の再生水はこのGAPの中でも最も厳しい世界基準であるG-GAPの基準を満たしており、再生水で作られた野菜を食べたからと言って健康に悪影響が出ることは、考えにくいのです。
詳しく知りたい方→ GLOBAL G.A.P.基準文書第5版-果樹野菜-(PDF) p.45 [CB.5.3水質]項目参照


私たちが化学物質以上に本当に注意しなければならないのは、食中毒を引き起こす原因となる大腸菌やウイルスの問題です。 例えば、日本において2007年に食品事故で死亡した人数は5人であり、これは全て天然毒によるものです。 死亡まで至らない食中毒もそのほとんどが、ウイルス・細菌や天然物由来のものでした。 残留農薬などの化学物質が原因で死亡したケースはありませんでした。 またアメリカ防疫センターによると、化学物質が原因で死ぬ人はゼロなのに、天然由来の食中毒で年に数百人もが命を落とすとの発表も出ています。
(引用:日本農薬工業会http://www.jcpa.or.jp/qa/a1_10.html)

   


基本的に、糸満市再生水プラントで使われるUF膜処理と紫外線消毒では、大腸菌が浄化され不検出となります。 これは遊泳用プールと同じかもしくはそれ以上にキレイな水準です。

   


では、再生水には、この大腸菌やウイルスによるリスクはどのくらいあるのでしょうか。
   


独立行政法人土木研究所 材料資源研究グループは、消費者が受けるノロウイルスによるリスクを、 普段沖縄県の農業で利用されている河川水と、再生水で育てた野菜とで比較し、評価しています。 その結果、農業に河川の水を利用した場合よりも、再生水を利用した方が、約140倍もノロウイルスの感染リスクを減らすことができる効果があることがわかりました。

つまり、再生水を使って育てられた野菜の方が、大腸菌やウイルスによる健康被害が生じにくいということです。 自然の水よりも安全な水を技術で作られるようになったとはまさに驚きです。

皆さんは、普段購入している野菜がどんな土で、どのような水を使って育てられているかご存知ですか?
スーパーに並んでいる野菜なら"安全"だと思う方も大勢おられるでしょう。 それは果たして本当にそうなのでしょうか。当たり前に思っていることが当たり前でない場合もあります。 これからの時代、本当に意味のあるリスクに対して対処していく必要がありそうですね。


再生水の管理は、再生水を作る組織と、利用する組織が共同で行っていく計画です。
また再生水の水質は毎日モニタリングされ、一定に保たれます。
これらの情報は、決定され次第、随時このホームページで公開する予定です。
現在の管理体制案(下図)
   





ページトップ