沖縄のみず
沖縄の生きもの
沖縄の農業


●沖縄の水は限られている
沖縄県には大小300あまりの河川がありますが、山も多い地形であるため、降った雨は急激に海へ流れていきます。 全国的に見ても、利用できる水の量は限られている地域です。一方で、沖縄県での一人当たりの水消費量は全国トップという 報告があります(観光客の水使用量も含む)。 この状況が続けば、私たちが日常で使える水の量はどんどん少なくなってしまうでしょう。


●沖縄の水道水
大きな川のない沖縄県では、ダムだけでなく川や地下水からも水を集めています。現在、県内には11のダムがありますが、 今後新たにダムを建設するのは難しいといえます。さらに沖縄県では、ダムや河川、地下水から利用できるすべての水を集めら れるようになったとしても、 将来は水が不足すると考えられています。 そのため新しい水資源を確保する必要性が高まっています。


●生活排水の処理のしくみ
私たちが利用した水は、川や雨水と混ざることなく、独自のパイプを通って浄化センターに運ばれます。 その後、生活排水に含まれる大きなごみが取り除かれたり、ウイルスや濁りが除去されたりして、 海へ放流されます。より詳しく知りたい方はこちらへどうぞ↓

●水資源の将来
沖縄県では観光客が年々増加しています。2015年度に775万人だった観光客は、2025年度に1200万人以上になるという予測がされており、 水不足が問題になるのも時間の問題です。そのため利用可能な生活水を確保することが、わたしたちの将来の暮らしを守ることにつながります。




●川のいきもの
人口の多い沖縄本島中南部では、自然豊かな北部の川の水を利用して生活用水を作っています。北部地域の川は琉球固有の貴重な両生類や爬虫類、 さらには絶滅危惧種であるカエルなどの重要な生息地、繁殖地です。生活用水の需要が増え川からの水を取りすぎてしまうと、こういった生物にも大きな影響を与えてしまいます。


 

やんばる野生生物保護センターウフギー自然観/やんばるの生きものたち より引用

●海のいきもの
私たちが生活で利用した水は、浄化センターへ集められ、処理された後に、海へ放流されます。 しかし、この放流水は沖縄県の大きな観光資源となっているサンゴに悪い影響を与えています。 放流水には、浄化センターでの処理後も栄養分が多く含まれます。この栄養分はサンゴが暮らす上で 敵となる海藻類のエサとなるため、栄養分が多い海ではサンゴは快適に暮らすことができないのです。 そこでサンゴを守るためには、処理水の海への放流を考え直す必要があります。サンゴ保全について詳しく知りたい方はこちら↓



●水不足に悩む沖縄の農業
沖縄本島中南部は、農業に使える地下貯水池といった水資源がなく、1年中農業用の水を手に入れるのが 難しい地域です。そのため、現在は遠くまで農業用水を取りに行ったり、降った雨水を大切にタンクに 貯めたりして、農業を営んでいます。農業に必要な水がないことは、この地域の農家さんにとって大きな負担となっています。

●地産地消の高まり
沖縄県に来る観光客の増加や、安全な食品を求める地域産品の需要の高まりから、 沖縄県内産野菜の需要は年々高まっています。 しかし県内農家さんの高齢化や、水不足の問題から、 現在沖縄県では、地産地消を思うようには進めることができていません。地産の野菜を増やすためには、 安定的な水資源の供給といった「農業をより営みやすい環境作り」が不可欠でしょう。


 



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